2011年1月22日土曜日

動物とのコミュニケーション

ジャワ語における動物に対する呼ががびかけ

 東ジャワでは、日常会話ではジャワ語がはなされています。ジャワ語には、日本語のように敬語があります。ジャワ語はヒトとヒトとのことばだけではありません。では、それにかんして日本語にはないような言い方と思う単語を紹介します。

 ここで、述べるのは動物の名前ではなくて、しかしジャワ人が動物と対話のときに使う呼びかけ。ヒトとヒトとの対話は、普通のようです。ヒトと対話するときに普通は人間の言葉でかいわをしますが、ジャワ語では特別な表現つまり動物にたいしてしか使わない呼びかけがあります。その単語は次のようです。

犬に対しては、jihとよびかけます。

あひる ri

ダチョウ kati

はと tu

ki

水牛 o-ek,

pus

白鳥 thi

kur

meh

やぎ mi という呼びかけです。(Abikusno. 1996. Pepak Basa Jawa Enggal. Express参照)

 また、この呼びかけ、地方によって異同があります。たとえば、東ジャワの来た海岸では、猫のよびかけは、jing などです。

 動物との対話は呼びかけることだけではないのです。牛にhisといって、それでは行きましょうと、goといってとまれと、giyoといってみぎへまがれなどというような動物としか話すときの言葉があります。

 自分の経験では子供のとき、やはり鶏にえさをやるとき、あらかじめどこかに歩いて回っている鶏を呼びかけましたkur, kur, kur と叫び声をしたら、鶏がみんなやってきました。たまには、えさをやらなくても、あそびのつもりで、kur, kurとこえをかけます。いま、考えてみると、にわとりはかわいそうだったなあと。

 日本語にはこういうよなものを調べて見ます。ぜひ、教えてください。(ムルヤディ、mulyadi@ugm.ac.id)